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日本一ソフトウェアの業績が失速、キーマン不在で海外攻略はできるのか?【ゲーム企業の決算を読む】 | GameBusiness.jp

国内外で根強い人気を誇る『ディスガイア』シリーズの、日本一ソフトウェアの業績が失速しました。

2023年3月期の売上高を前期比11.6%増の63億7,800万円と予想していましたが、2022年11月11日に予想比12.4%減の55億8,800万円に下方修正しました。通期は減収減益となる見込みです。

売上高は60億円を突き抜けるかに見えましたが、勢いを失いました。

日本一ソフトウェアは2022年8月19日に社長交代を発表しています。『ディスガイア』を世に送り出し、会社の顔役を果たしていた新川宗平氏が退任。創業者の北角浩一氏が前線に復帰しました。新川氏が抜けたことは大打撃となる可能性もあります。

『イース』を手掛けることになった新川氏の手腕

パッケージソフトに強みを持つ日本一ソフトウェアは、新型コロナウイルス感染拡大によるゲーム機、ソフトウエアの出荷遅延の影響を強く受け、2020年3月期の売上高は前期比26.4%減の33億3,100万円まで落ち込みました。しかし、巣ごもり特需の煽りを受けて急回復。2021年3月期の売上高は前期比59.1%増の53億円となりました。

2023年3月期の業績が予想通りに着地をすると、営業利益率は18.4%となります。それまでは2期連続で20%を超え、2022年3月期は30%台に近づいていました。日本一ソフトウェアは下方修正の理由に、巣ごもり特需の反動減を挙げています。

※決算短信より

2021年7月に『ディスガイア』シリーズの累計出荷本数が500万本を超えました。このシリーズは2003年1月に第1作がリリースされ、口コミを中心にじわじわと人気が拡大しました。日本だけでなく、アメリカを中心とした海外でも人気を博しています。

※「「魔界戦記ディスガイア」シリーズ累計 500 万本突破!」より

海外展開はパブリッシャーに丸投げする会社も多い中、日本一ソフトウェアはアメリカの子会社を通して自社で展開しています。カスタマーサポートを充実させて会社のファンを作る狙いがありました。また、翻訳も同社が手掛けており、世界観を壊さない配慮がなされました。このようなこだわりは、すべて前社長の新川宗平氏のものです。

海外展開の強さが認められ、『イース』シリーズは日本ファルコムから日本一ソフトウェアに切り替わったと言われています。事実、日本ファルコムの『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』はローカライズに失敗し、キャラクターの口調が不自然だといった海外ユーザーの声が絶えませんでした。

『ディスガイア』以外にも『イース』という強力なシリーズを得た日本一ソフトウェアは、順調に業績を拡大するかに見えました。2021年7月にはイースの北米版である『イース -Monstrum NOX-』をリリースしています。しかし、高まる期待とは裏腹に売上高の成長は止まってしまいました。


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