
1983
マリオブラザーズ:任天堂発売の面クリア型固定画面アクション。マリオとルイージの兄弟キャラクターを使ってステージ内で一緒に遊べるふたりプレイモードが特徴的で、特に初期ファミコンの楽しみ方を象徴するタイトルとなった。
1985
スーパーマリオブラザーズ:『マリオブラザーズ』のジャンプアクションや敵キャラのギミック等を発展させた横スクロール冒険アクション。多彩なステージと難易度設計、裏技探しなどがファミコンブームを加速し、世界的な共通体験となった。
1986
ゼルダの伝説:ファミコン初のコマンド式RPG。堀井雄二の巧みなシナリオや鳥山明のビジュアルで一般層に物語の主人公になれるRPGの魅力を知らしめ、「ファイナルファンタジー(FF)」と並ぶ2大シリーズに発展した。
1986
ドラゴンクエスト:ディスクシステムのローンチとして登場した剣と魔法のアクションアドベンチャー。広大なマップを自由に探索しながら戦闘と謎解きに挑む体験性で、歴代任天堂ハードの潜在力を示す看板シリーズに定着。
1986
Habitat:米ルーカスフィルムゲームズが開発した多人数参加型仮想環境サービス。コモドール64などの家庭用PCとモデムによる電話回線接続で、グラフィカルなアバターコミュニケーションをいち早く実現した。
1988
ネットゲーム’88:遊演体が運営した日本初の大規模商用プレイバイメール(PBM: 郵便を利用した人力RPG)。現代日本を舞台に、数百人のプレイヤーが2陣営に分かれ1年かけて知略戦を繰り拡げる壮大な伝奇物語が共創された。
1988
桃太郎電鉄:ハドソン発売の鉄道運営を題材にした4人プレイ可能なファミコン用ボードゲーム。同社のRPG『桃太郎伝説』(1987)の派生作品だったが、家庭用ゲーム機向けパーティゲームの定番シリーズとなる。
ILLUSTRATION BY SHO MIYATA
*理想の時代(1945-1959)以前 ~ 夢の時代(1960-1974)はこちら
*仮想現実の時代(1990-2004)は10月17日に公開予定。
中川大地 | DAICHI NAKAGAWA
評論家/編集者。PLANETS副編集長。ゲーム、アニメ等のカルチャー全般をホームに、現代思想や都市論、情報技術等を渉猟して現実と虚構を架橋する各種評論等を執筆。文化庁芸術選奨推薦委員。著書に『東京スカイツリー論』〈光文社新書〉、『現代ゲーム全史』〈早川書房〉、共編著に『ゲーム学の新時代』〈NTT出版〉など。
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