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ゲームブック「ファイティング・ファンタジー・コレクション~レジェンドの復活~」発売決定! – GAME Watch

 SBクリエイティブは、ゲームブック「ファイティング・ファンタジー・コレクション~レジェンドの復活~」を7月15日に発売する。価格は8,250円(税込)。

 「ファイティング・ファンタジー」は、イギリスのクリエイターであるスティーブ・ジャクソン氏とイアン・リビングストン氏によるゲームブックのシリーズ。先の見えない結末へと至る物語が展開していく。読者は、本を読み進めながらさまざまな選択を重ねていく。本シリーズは、本国であるイギリスはもちろんのこと、各国で人々の記憶に刻まれる作品として知られている。

 本商品は、そのシリーズ作品と、安田均氏による貴重な解説書、各作品専用のアドベンチャーシートを豪華化粧箱に収録したボックスセット。「死の罠の地下迷宮」を筆頭に、「危難の港」、「魂を盗むもの」、初邦訳となる最新作と、幻の作品を含む5冊が収録されている。1980年代のブームを牽引した名作から、近年刊行され話題となった巨匠の新作まで、数十年におよぶシリーズの歴史の中から、厳選された珠玉の作品を楽しめる。

 なお、本作は2021年7月に発売されゲームファンの間で話題を集めたゲームブック復刻プロジェクト「ファイティング・ファンタジー・コレクション」の第2弾となっている。

収録作品

【死の罠の地下迷宮】

いまだかつて誰も生還したことがない「死の罠の地下迷宮」――サカムビット公が統治する都市「ファング」を舞台に、未踏の迷宮へと挑む勇敢なる者たちの試練を描く。タイトルが示すように迷宮内は「死の罠」に満ちており、凶悪なトラップがいたるところに張り巡らされ、多くの難敵が待ち構えている。シリーズ序盤に発表された作品であり、きわめて高い知名度を誇る名作。

【危難の港】

2017年に発表された最新シリーズの第1作で、巨匠イアン・リビングストンが20数年ぶりにアランシアを描いたことで注目を集めた話題作。物語はシルバー川に面した河港「チャリス」から始まるが、やがて冒険の舞台は“盗賊都市”ポートブラックサンドなど広大な地域へと広がっていく。巨匠が作り出したアランシア世界の魅力を余すところなく披露し、ファンサービスにあふれた一篇。

【地獄の館】

スティーブ・ジャクソン氏による作品で、「現代」、「ホラー」という題材に挑んだ意欲作。豪雨の中、事故で車を失ってしまった主人公は、奇妙な洋館へと迷い込む……。本作では独自の数値として、主人公が許容できる「恐怖」の限界を表わした「恐怖点」を導入。体力点の管理などと並行してこの数値の上昇を極力抑えながら、館に隠された真相を解き明かさねばならない。

【サイボーグを倒せ】

つねに新しい分野を切り開いてきたスティーブ・ジャクソン氏の筆による「スーパーヒーロー」という、シリーズ中では他に類を見ないテーマの作品。タイタン・シティを舞台に、犯罪や災害から人々を守るヒーロー「シルバー・クルセイダー」の活躍を描く。シリーズ中でも異色の題材を再現すべく、「手がかり」・「超能力」・「英雄点」など独自のルールが多く盛り込まれている。

【魂を盗むもの】

シリーズ第34作目であり、過去に日本で展開されていたファイティング・ファンタジー全33作品の「次の1本」にあたる作品。日本におけるファイティング・ファンタジーの系譜、その再開という思いを込めての選定となる。タイタン世界全土を脅かす暗黒の魔術師モルドラネス。その脅威を排除するべく、嵐の海に浮かぶ孤島 「絶望の島」での冒険が繰り広げられる。

 かつて、ファイティング・ファンタジーの専門誌として刊行されていた雑誌「ウォーロック」の日本語版の監修を務めた安田均氏による解説書が同梱される。ゲームブックの遊び方でFFゲームブックを精密に分析した筆者が、今回の収録作を中心にFFシリーズを解説した小冊子。書き下ろしとなっている。

ファイティング・ファンタジーの魅力

豊富かつ大胆な選択と、意外性に富んだ展開

 暗い迷宮に張り巡らされた罠、敵か味方かもわからぬ奇妙な人々、得体の知れない未知の食物――旅の中で冒険者を待ち受ける数々の危難。それらにどう対処していくのかが運命を分かつことになる。本シリーズでは、そうした運命の分かれ道が「選択肢」という形で提示される。中には読み手が思いつかないような機知に富んだものもあり、予想だにしない劇的な展開をもたらすことも。

1人で遊ぶRPGとしての絶妙なバランス

 本シリーズの源流にあるコンセプトは「1人で遊べるRPG」であり、それゆえに旅の途中で遭遇する敵は、それぞれ固有の「数値」や「能力」を持つ。プレーヤーの分身たる冒険者も能力数値を有しており、敵との戦闘はもとより、過酷な環境や罠などによって次第に体力を消耗していく。本シリーズはこうした「ゲーム」としての数値設定が絶妙であり、変化してゆく数値に一喜一憂する楽しみも魅力の1つと言える。

緻密な描写で独特の雰囲気を醸し出す文芸性

 文字を主体として冒険を描く本書では、あらゆる情報が文章を通じて表現される。本格的なファンタジーとして描かれるその世界観は、後年のコンピュータゲームのようなパステルカラーに彩られてはおらず、重厚かつ濃密で、ときに猥雑ですらある。そうした独自の世界観を描き出す表現力があるがゆえに、本作は不朽の名作として輝き続けている。


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