日本でのゲーム

ゲームセンターの盛衰を分析した学術書『日本の「ゲームセンター」史』 – KAI-YOU.net

日本のゲームセンターが社会に根付いた過程を調査・分析した学術研究書『日本の「ゲームセンター」史 娯楽施設としての変遷と社会的位置づけ』(福村出版)が、3月4日(金)より発売となる。定価は5060円(税込)。

作者は立命館大学のゲーム研究センター客員協力研究員で、社会統制史や戦後日本史の研究者である川﨑寧生(かわさき やすお)さん。

TwitterではギルダンというHNで活動しており、ゲームセンターを中心とした娯楽施設について、それらの「場所」にいる人々と娯楽のありようや、施設に対する社会統制が与える社会的・歴史的影響に着目して研究を進めている。

博士論文を再編した「ゲームセンター史」

本書は、著者である川﨑寧生さんが2020年に発表した博士論文「日本の「ゲームセンター」史-娯楽施設が社会に根付く過程を中心に-」をブラッシュアップ、再編された学術書だ。

日本におけるゲームセンターを、「併設型店舗」「子供向けゲームコーナー」「独立店舗」「大人向けゲームコーナー」の4種に分類し、当時の文献、新聞・業界誌の記事やフィールドワークをもとに分析。ゲームセンターという“場所”がなぜ社会に根付いた娯楽施設となることができたのか研究している。

目次
はじめに
序章
第1章 ゲームセンターを対象にした先行研究、およびこれまで記述されてきた日本ゲームセンター史の整理
第2章 日米ゲームセンター史の比較分析 ─場所・空間の定着過程に着目して─
第3章 日本のゲームセンター史が持つ特殊性の分析
第4章 ゲームセンターにおける店舗形態の特徴 ─先行研究における議論の整理を中心に─
第5章 ゲームセンターが社会に根付く過程のケーススタディ1 大人向けゲームコーナー ─都市型娯楽の新しい形としての「ゲーム機が導入された喫茶店」─
第6章 ゲームセンターが社会に根付く過程のケーススタディ2 子供向けゲームコーナー ─駄菓子屋や玩具屋に広がったゲームプレイの形─
第7章 娯楽施設としてのゲームセンターの変遷 ─店舗形態に影響を与えた要素を中心に─
終章
あとがき
参考文献
索引Amazonの販売ページから

コスプレイヤー・ライター・ディレクター
趣味はコスプレとTRPGと映画

1993年生まれ。ライター。

大学を卒業後、私立大学の広報、地方のスポーツ誌などを経験。現在はフリーランスとしてWeb、紙を問わず様々な媒体で執筆・編集。撮影もたまに。


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