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警察シミュレーションJRPG『Karma City Police』―『マザー』『Papers, Please』そして『スーパーマリオボール』の要素がミックス【開発者インタビュー】(Game Spark)

【インタビュー】海外個人開発者による警察シミュレーションJRPG制作のきっかけとは?

本作は、カルマシティ警察署の新人通信司令係となるシミュレーションJRPG。被害者たちから話を聞き、そのニーズを聞き出します。90年代のRPGを思い出させるドット絵や、ピンボールのように行われるバトルも特徴。記事執筆時点では日本語未対応です。

『Karma City Police』は、1,220円で配信中。

――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Caioこんにちは!本作のクリエイターのCaioです。私はソロデベロッパーで、Meca Gamesとして活動しているのも私1人だけです。私が初めて手に入れたゲーム機はAtariでしたが、一番思い出深いのはスーパーファミコンです。友達と一緒に『ロックンロールレーシング』『実況ワールドサッカー』『ストリートファイターII』といったゲームを遊んだのは本当に良い思い出です。

大人になると、『ウィッチャー3 ワイルドハント』『Fallout 4』『龍が如く』といったRPGを主に楽しむようになりました。『Hades』も大好きですし、『Rocket League』はもう何年もプレイしています。だからと言ってプレイが上手いというわけではないのですが、それでも大好きです。インディーゲームを遊ぶのも好きで、『The Red Strings Club』からはとても衝撃を受けましたね。今はゲームパスを使って『Atomicrops』というローグライクをプレイ中です。

――本作の開発はなぜ始まったのですか?

Caio私はまず、物語を伝えることができるゲームを作りたいと思いました。それと同時に、個性的であり、自分で作ることができるというのももちろん条件でした。自分で911(訳注:日本の110番、119番に相当)に電話しなくてはいけなかったという経験からインスパイアされ、まずは電話オペレーターのミニゲームのプロトタイプを作ってみたのです。

それから私は警察署の部屋やマップを作るのと同時に、脚本を書き始めました。一つ部屋を作ると、そこで働くキャラクターたちのことや、そこでどんな思い出に残る出来事が発生するかというのを考えてみたのです。最後には脚本も完成し、本作の中で発生するすべての出来事が出来上がったのです。

この部屋と脚本を作る過程の途中で、私はバトルシステムについて考え始めました。本作ではミニゲームやストーリー中にたくさんのセリフが登場することに気づいたので、多くのJRPGのような普通のターン制システムは採用したくありませんでした。私のコンピュータの中には以前何かをテストする際に作っていた未完成のピンボールのプロジェクトが残っており、そこに敵を配置してみると、楽しく個性的なものになり、これを本作に取り入れてみることとしたのです。

――本作の特徴を教えてください。

Caio本作の特徴は、様々な変わった要素のミックスだと思います。警察署を舞台としたJRPGで、プレイヤーは911の通信司令係であり、ピンボールのシステムでバトルを行います。これら一つ一つはプレイヤーの皆さんもすでによく知っていますが、これらをミックスすることで、まったく新しい感覚と馴染み深さを同時に感じられるのです。

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

CaioJRPGのファンの方、ストーリー主導のゲームが好きな方、90年代にゲーマーだった方、そしてインディーゲームやレトロゲームが好きな方ですね。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Caioはい、もちろんです!本作にある様々なイースターエッグに加え、ストーリーはテレビドラマから多くの影響を受けています。キャストの風変わりな言動が自動的に脚本を進めていくという点では「マイネーム・イズ・アール」、政治的で笑えつつも、日常生活を思い出させてくれ、そしてシュールという点では「サウスパーク」から影響を受けています。

ゲームですと、誰かに本作のことを初めて紹介する際、私は『マザー』『Papers, Please』そして『スーパーマリオボール』の要素がミックスされたもの、という説明の仕方をします。また、『Fallout』のターミナルからも影響を受けており、これが本作のストーリー性に少し奥深さを与えています。

――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?

Caio小さなチーム(1人だけ)でリソースもとても限られていますので、現時点では他の言語の追加というのは計画にありません。残念ながら予算もないのです。しかし、有志翻訳は喜んで受け付けておりますし、可能な限り私からもサポートしたいと思っています。今も数人の方が有志翻訳の作業をしてくれていますよ(スペイン語とロシア語)。もし興味がある方がいらっしゃいましたら、メールでご連絡ください。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Caioもちろんです。本作の開発は2019年7月にスタートしました。当時、私はフリーランスで写真撮影や動画撮影、そして輸入ランプのオンラインショップなども経営していたのです。これにより生活費を確保しつつ、十分な時間をゲーム開発にあてることができていました。パンデミック後は、私のフリーランスの仕事が事実上なくなり、オンラインショップも経済的な理由と技術的な理由で閉鎖することになったのです。これにより、ゲーム開発だけでやっていくことになりました。新型コロナはこの変化のための準備期間をくれませんでしたので、かなり大変でした。しかし私は幸運にも、家族やコミュニティから助けを得ることができたのです。私はゲーム開発者コミュニティとインディーゲーマーが大好きです。彼らによるサポートは、本当に助けになります。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Caioもちろんです。是非やってください!配信をしたい方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。全力でサポートさせていただきます。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Caio私はスーパーファミコンのたくさんの日本産ゲームをプレイして育ちました。それがゲーム開発者になるという道、そして私の作るゲームに多大な影響を与えています。私の人生の基礎となるものを作っていただいたことに、ただただ感謝することしかできません。本当にありがとうございます!もし本作を遊んでみていただけるのでしたら、とても光栄です。楽しんでいただけると嬉しいです!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

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