日本でのゲーム

「TOKYO GAME MUSIC FES」がいよいよ開催! 2日分のプログラムの注目ポイントをプロデューサー&編曲家に語ってもらった

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 東京ゲームショウ2021(以下,TGS 2021)にて,「TOKYO GAME MUSIC FES」(以下,TGMF)が開催される。本イベントはTGSの25周年を記念したもので,この25年間を彩ってきた数々のゲームの名曲が,フルオーケストラ演奏による二つのメインステージと,ビッグバンドやパイプオルガンなど多彩な演奏が楽しめるオムニバスステージで披露される。
 本稿では,10月2日と3日にそれぞれ配信がスタートするメインステージ二つの聴きどころを紹介するとともに,このイベントの企画・演出を手がけた山本和哉氏,および編曲家の庄司 燦氏湖東ひとみ氏和仁将平氏へのインタビューをお届けする。

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10月2日:TGS2021 Special STAGE 〜それでも、僕らにはゲームがある。〜

 メインステージの収録は,東京・サントリーホールで行われた。演奏するのは本イベントのために編成されたTGS Special Orchestra,指揮者は井田勝大氏,コンサートマスターは三上 亮氏である。

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 10月2日に配信開始の「TGS2021 Special STAGE 〜それでも、僕らにはゲームがある。〜」は,歴代日本ゲーム大賞受賞タイトルや,近年の大ヒット作から選曲されている。
 TGMFの開幕を彩るのは,「FINAL FANTASY X」「ザナルカンドにて」。作品のファンのみならず,原作を未プレイでもTVCMなどで耳にしたことのある人が多いであろうこの曲を,美しさと物悲しさが増幅されたオーケストラアレンジで楽しめる。
 続く「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」のパートでは,緊迫感のある「Guns of the Patriots」をはじめ,歴代「METAL GEAR」シリーズの楽曲が次々に演奏される。

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 「原神」パートでは,プレイヤーにはなじみ深い「Genshin Impact Main Theme」からスタート。尺八と琴をフィーチャーしたアレンジの楽曲にも注目したい。
 「ファンタシースターオンライン」パートは,「Rose Confession」のほか,「PSO2 ニュージェネシス」のオープニングテーマを含め,緩急のある展開が印象深い。

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 休憩を挟み,後半最初となる「シブサワ・コウ40周年」パートは,「桃園の誓い」から始まる「三國志 覇道」パートと,「Overture」から始まる「信長の野望・新生」パートの2部構成となっている。中国大陸を舞台とした「三國志 覇道」パートでは二胡が,日本を舞台とした「信長の野望・新生」パートでは尺八,三味線と,それぞれの文化に根ざした伝統楽器が効果的に使用されている。
 「ソニックカラーズ アルティメット」パートは,「Theme of Sonic Colors」で始まるが,ここでも,尺八や三味線を使った意表を突かれるアレンジが注目ポイントと言えるだろう。

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 初日ステージの最後を飾るのは「モンスターハンター」シリーズのパートだ。「モンスターハンター:ワールド」のテーマ「星に駆られて」に導かれるように,歴代メインモンスターの楽曲が次々と演奏されていく。もちろん,最後を締めるのはあの曲だ。

10月3日:TGS 25th Anniversary STAGE 〜色褪せない、僕らの思い出。〜

 10月3日に配信開始の「TGS 25th Anniversary STAGE 〜色褪せない、僕らの思い出。〜」は,25周年を迎えるタイトルやシリーズから選曲されている。
 最初の「サクラ大戦」パートは,力強い「檄!帝国華撃団」を筆頭に代表曲を網羅。「花咲く乙女」など,ボーカル曲のアレンジにも注目したい。
 「女神異聞録ペルソナ」パートは「全ての人の魂の詩」から始まり,ギターをフィーチャーしたバトル曲などが演奏される。ちょっと意外なあの曲も?

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 続く「マリーのアトリエ / ライザのアトリエ」パートでは,「只今お仕事中!」に代表されるように,リズミカルだったりにぎやかだったりと,「アトリエ」シリーズの持つ牧歌的な雰囲気をうまく表現したアレンジにじっくり耳を傾けたいところ。
 「テイルズ オブ ファンタジア」パートは,全体に躍動感や疾走感を覚えさせつつ,最後は希望や未来を感じさせるオープニング曲の「夢は終わらない 〜こぼれ落ちる時の雫〜」でまとめており,ファンなら納得の選曲と言えるのではないだろうか。
 そして「スターオーシャン / スターオーシャン First Departure R」パートは,作品の持つ雰囲気をさらに増幅させるようなスペースオペラ感溢れる展開に。後半には人気のバトル曲「FOR ACHIEVE」も演奏される。

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 後半冒頭の「バイオハザード」シリーズのパートは,「First Floor Mansion」を筆頭に初代から最新作「バイオハザード ヴィレッジ」まで横断的に選曲。ホラーとオーケストラの音色の相性の良さを実感できる。
 「NiGHTS into dreams…」パートでは,アコースティックギターやエレキギター,エレキベースが加わり,ゲーム中のさまざまなステージを再現。最後の「DREAMS DREAMS」ではアルトサックスとテナーサックスで,原曲のツインボーカルを表現している点は聴き逃せない。

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 「ワイルドアームズ」パートは,アコースティックギターをフィーチャーした「荒野の果てへ」に始まり,途中ウッドベースやドラムを交えたリズミカルな展開も楽しい。
 続く「アークザラッドII」パートでは,人気曲の「エルクのテーマ」がちょっと意外なアレンジでスタート。バトル曲の盛り上がりっぷりも必聴だ。
 2日にわたる配信の最後を飾るのは,「幻想水滸伝」パート。テーマ曲の「幻想の世界へ」から,ゲームの進行をなぞるような展開に。独特のリズムをハンドクラップで再現する試みにも注目しよう。

企画・演出の山本和哉氏と編曲家陣に聞く,

TGMFのコンセプトと各タイトルの注目ポイント

4Gamer:
 さっそくですが,TGMFのコンセプトを教えてください。

山本和哉氏:兵庫県出身のコンサート演出家。幼少よりピアノ,エレクトーンを,12歳より打楽器を始める。打楽器を中谷孝哉,勝俣良治,ピアノを山田彰一,指揮を北原幸男の各氏に師事。現在,ゲーム音楽を中心としたライブコンサートおよびゲーム内楽曲の制作などを多数手がける。主な公演は,2度のNHK音楽祭「シンフォニックゲーマーズ」(BSプレミアム放送),「闘会議2016」「闘会議2018」音楽ステージ,「ゲームセンターCXシンフォニー」,2度の「パリ・ジャパンエキス」ゲーム音楽ステージなど
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山本和哉氏(以下,山本氏):
 TGSは,今年で25周年を迎えます。それを記念して,今までにない新しい何かを展開しようという話から,TGMFの企画が始まりました。オンライン配信のコンサートではあるんですが,せっかくなので音楽フェスらしく,いろんなものを楽しんでいただけるようコンテンツを用意しています。

4Gamer:
 この四半世紀に生まれた,さまざまなゲームの音楽をまとめて楽しめるということですね。

山本氏:
 はい。メイン企画となるフルオーケストラの公演は,10月2日と3日の2日にわたってお届けします。10月2日のTGS2021 Special STAGEでは,歴代の日本ゲーム大賞受賞タイトルをキーワードにしつつ,ゲームの歴史的にも音楽的にも避けては通れないタイトルの楽曲を披露します。
 翌3日のTGS 25th Anniversary STAGEでは,TGS 25周年ということを踏まえ,リリースから25周年を迎えるゲームを中心に,選曲しています。

4Gamer:
 かなりボリューム満点ですよね。

山本氏:
 そうなんです。これは面白くなるんじゃないかと考えて選曲をしていったんですが,そもそもタイトル数が多いこともあって,最終的にかなりボリューミーになりました。
 その中でもシリーズ化しているタイトルについては,歴代ナンバリングを想起してもらえるような編曲の流れを組み立てています。例えば「バイオハザード」は,まさにシリーズの歴史をたどる楽曲が並んでいますし,「女神異聞録ペルソナ」は,ゲームの核となる「全ての人の魂の詩」を中心にしつつ,別のナンバリングタイトルの人気曲も取り入れています。そういった,「ファンの皆さんなら分かるだろう」というギミックをたくさん入れています。
 逆に言うと編曲してくださった皆さんには,そういったギミックを一つ一つ説明していったわけですが,僕の予想を上回る良い感じに仕上げていただけました。

4Gamer:
 それでは編曲家の皆さんに,今回の編曲にあたり何に留意したのか,どこを聴いてもらえると嬉しいかなどをお聞かせください。

庄司 燦氏(左):宮城県出身のユーフォニアム奏者,作・編曲家。6歳よりピアノを,12歳よりユーフォニアムを始める。東京藝術大学音楽学部器楽科を経て同大学大学院音楽研究科修士課程を修了。ユーフォニアムを牛渡克之,露木 薫の両氏に師事。奏者として幅広く演奏活動を続ける一方,作編曲家としても山形交響楽団,東京ニューシティ管弦楽団,ゲーム音楽のプロオーケストラ JAGMO,ブリッツフィルハーモニックウィンズをはじめとした管弦楽や吹奏楽,さらには洗足学園音楽大学ファンファーレオルケストや東京サクソフォーンオーケストラをはじめとしたさまざまな編成に作品を提供
湖東ひとみ氏:神奈川県出身。洗足学園音楽大学音楽・音響デザインコースにて作編曲を専攻とし,主席で卒業。作曲を山下康介氏に師事。大学在学中には渡辺俊幸氏,宮木朝子氏にも師事している。これまでに数々の著名なアーティストのオーケストラコンサートで編曲を手がけてきたほか,OSK日本歌劇団「レビュー夏のおどり『STARt』」での一部作曲や,地上波TV番組のBGM制作を手がけるなど,活躍の場を広げている
和仁将平氏:国立音楽大学演奏創作学科作曲専修卒業。エレクトーンを笹田静恵,ジャズ理論,ジャズピアノを中村紳一朗,ピアノを田尻靖子,井上郷子,和声を寺沢幸江,故山口博史,市川景之,石井佑輔,作曲を渡辺俊哉の各氏に師事。都内を中心にジャズピアニストとしての活動を行うほか,山野ビッグバンドコンテストやJAGMOを始めとするさまざまな団体や演奏会にビッグバンドやジャズアレンジの楽曲を提供。また,LE VELVETS,乃木坂46のサポートキーボーディストも務める
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山本氏:
 じゃあ,庄司さんから行きましょうか。庄司さんは今回,「女神異聞録ペルソナ」「幻想水滸伝」「マリーのアトリエ」などを担当しています。

庄司 燦氏(以下,庄司氏):
 今回に限らずですが,昔のゲームだと生音を使っていない場合もあるので,それをオーケストラでどう再現するのかということを,まず念頭に置きます。あとはシリーズものに関して,歴代ナンバリングをどうやって思い起こしてもらえるか,ですね。
 「幻想水滸伝」を例に挙げると,とある曲でナンバリング5タイトルの印象的なテーマが出てきます。そういったギミックが随所にあるので,気付いていただけたら嬉しいですし,楽しみが増えるんじゃないかと思います。

山本氏:
 けっこう分かりやすく仕上げていますよね。今回のオンライン配信は約1か月間アーカイブが残りますので,期間中は繰り返し聴くことができます。1回聴くごとに新しい発見があるような内容を目指しました。
 続いて,「バイオハザード」「スターオーシャン」「テイルズ オブ ファンタジア」,そして「シブサワ・コウ40周年」は,湖東さんが担当しています。

湖東ひとみ氏(以下,湖東氏):
 各ゲームタイトルにはファンがいますから,そういう方の気持ちを大事にするべく,まずはオリジナルの曲を聴き込むことを心がけました。
 例えば「バイオハザード」は世界観が独特なので,曲もかなり独自性が強いです。それをいかにオーケストラで再現するかというところで,今回は普通あまり使わない特殊な打楽器や奏法を採用しました。その中でも今回ぜひ聴いてほしいのが,「デスホイッスル」という笛です。この笛は,吹くと女性の叫び声のような音が出るというもので,私自身今回初めて使ってみたんですが,「『バイオハザード』にはこれしかない!」というくらい相性が良かったんです。私としても新しい発見ができました。

山本氏:
 「バイオハザード」はホラーゲームということもあって,環境音やノイジーな要素を何とかオーケストラで表現できないかという話をしましたね。ボーカル曲も多くて,とくに「7」や「ヴィレッジ」の語りかけるようなノイジーなボーカルを弦楽器や管楽器で表現するところが,けっこう面白く仕上がっていると思います。
 また,高さの違う2音の間を行ったり来たりするグリッサンド奏法を使ったり,音にならないような音を入れたりと,原作に近い表現が実現できています。ゲームに限らず,映画などのホラーコンテンツでも弦楽器を使って怖さを表現することは多いんですが,湖東さんに編曲していただいたことで,オーケストラって怖さを表現できるものなんだなと,あらためて実感しました。
 そしてもう一人の和仁さんは,ジャズピアノの奏者でもあり,今回ご自身で演奏もしているので,庄司さんや湖東さんとは編曲の方向性がまた違うんですよね。今回は「サクラ大戦」「NiGHTS into dreams…」「ワイルドアームズ」を担当しています。

和仁将平氏(以下,和仁氏):
 元々の曲が良いものばかりなので,その良さを損なわないようにアレンジしつつ,少しだけ自分の色を足せればいいかなと考えました。加えて,自分でピアノを弾いて各タイトルの世界観を表現するということは,編曲とは別の意味で大変でしたね。

山本氏:
 和仁さんは今回,ボーカル曲を編曲することが多かったですよね。「NiGHTS into dreams…」のあの曲もそうですし,「サクラ大戦」もボーカル曲のイメージが強いですよね。そんな中,リード楽器や奏法をどうするかを決めるのが難しかったんじゃないかと思うんですが。

和仁氏:
 それこそ「NiGHTS into dreams…」の「DREAMS DREAMS」の場合は,まずボーカルをサックスで表現すると良いんじゃないかと考えました。そこからちょっとしたこだわりで,男女のデュエットをアルトサックスとテナーサックスで表現してみようと。奏者の方達が,僕の想像以上に素敵な演奏を披露してくださったので,とても良かったです。

山本氏:
 サックスの人間の歌声に近い音で歌心を表現して,しかもアルトとテナーを両方使うことで音域的にも視覚的にも面白い。そういうところをお楽しみいただければと思います。
 このサックスを使った曲のように,今回はソロ楽器をフィーチャーしている曲が多いんですよね。とくに「シブサワ・コウ40周年」のパートでは,和楽器を入れたいと考えたんです。
 今回使ったソロ楽器は,和楽器の三味線と尺八,琴,中国の二胡,そしてサックスですね。あとはエレキギターやエレキベースといった,本来オーケストラでは使わない楽器──とくにサントリーホールではなかなかお目にかかれない楽器を使って,ロックやジャズの要素を交えつつオーケストラ映えさせたりと,いろんな場面を切り取ることで多様なジャンルが垣間見えるかと思います。
 僕個人は,二胡がすごく良かったです。

庄司氏:
 確かに二胡は良かったですね。

山本氏:
 そんな感じで,普段あまり聴くことのない楽器の音がオーケストラに混じって出てくると,新しいサウンド感になるという部分が随所に散りばめられています。例えば「ソニックカラーズ アルティメット」には和風っぽい曲があるんですけれども,これは僕が提案したところ,庄司さんが三味線と尺八を入れてくれまして,結果すごくハマりました。
 もちろん原曲へのリスペクトはあるんですけれども,せっかくTGS 25周年,リリース25周年というテーマでやっているわけですから,改めて曲の良さを再認識・再発見できるような選曲や編曲のアプローチも視野に入れつつ企画を進めました。そこも聴いていただけるとうれしいです。

4Gamer:
 ちなみに今回の奏者は,どういった基準で選定したのでしょうか。

山本氏:
 今回は,ソロ楽器に限らずすべての楽器において,素晴らしい奏者の皆さんに参加していただいています。
 その中で一つこだわったのは,ゲーム音楽はできるだけゲームと共に育った世代に演奏してもらいたいということです。これは,バッハが作った曲はバッハの時代の方々が演奏するのが一番良かったという考え方に倣っています。
 今回もゲーム世代がゲーム音楽を演奏するということに重きを置いて,25〜40歳前後の各楽器トップの皆さんにお声がけをしました。それこそヴァイオリンのメンバーなど,さまざな場所で活躍されているすごい方々ばかりです。

4Gamer:
 ところで,今回披露された中で,皆さんが一番好きな楽曲を教えてもらえますか。ご自身が編曲した楽曲でなくても構いません。

湖東氏:
 自分の担当じゃなかった曲ではないんですが,自分がプレイしたことがあるゲームということもあって,「METAL GEAR SOLID 4」ですね。お客さんとして聴くことができたので,すごく感動しました。

庄司氏:
 ありがとうございます。私も「METAL GEAR SOLID 4」の,サックスアレンジのあの曲がお気に入りなんです。メチャメチャ良く仕上がっていると思います。

山本氏:
 僕は「サクラ大戦」の「花咲く乙女」からあの曲に戻ってこうなって……という流れは絶対にやりたいとアピールしていたんです。そうしたら,和仁さんが実現してくれました。

湖東氏:
 素晴らしいアイデアだと思いました。

山本氏:
 和仁さんの手がけた「ワイルドアームズ」の構成も絶妙ですよね。あの流れはすごくうまいなと。

和仁氏:
 自分自身では,「サクラ大戦」のあのボーカル曲が好きなんです。元々,昭和歌謡が大好きなんですよ。

山本氏:
 「テイルズ オブ ファンタジア」の最後も,ちょっと昭和歌謡感があって良いですよね。……さっき世代云々言ってたのに,平成じゃなくてなぜか昭和歌謡に惹かれてる(笑)。

4Gamer:
 では最後に,TGMFに注目している人に向けてメッセージをお願いします。

山本氏:
 収録会場がサントリーホールということもあって,金管楽器も木管楽器も大編成でガンガン鳴らせる編曲になっています。例えば,トロンボーンはクラシックではあまり前に出て来ないことの多い楽器ですが,ゲーム音楽ではけっこう使われていますし,ビッグバンド的なアプローチでは絶対に必要になります。今回はとくに,「ここはホルンやトランペットではなくトロンボーン」といったような,楽器ごとの特性を活かした編曲が多いです。
 そういった感じで,ほぼすべての楽器にソロパートを用意しました。いろんな楽器のいろんな音色を楽しめて,しかもそれがゲーム音楽ですから,普段オーケストラを聴かないという皆さんにも,楽しんでいただければと思っています。

■TGMF メインステージ概要

●TGS2021 Special STAGE 〜それでも,僕らにはゲームがある。〜(2021年10月2日から配信開始)

1. FINAL FANTASY X
2. METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS
3. 原神
4. ファンタシースターオンライン
−休憩ー
5. シブサワ・コウ40周年記念 三國志 覇道
6. シブサワ・コウ40周年記念 信長の野望・新生
7. ソニックカラーズ アルティメット
8. モンスターハンターシリーズ

●TGS 25th Anniversary STAGE 〜色褪せない,僕らの思い出。〜(2021年10月3日から配信開始)

1. サクラ大戦
2. 女神異聞録ペルソナ
3. マリーのアトリエ / ライザのアトリエ
4. テイルズ オブ ファンタジア
5. スターオーシャン / スターオーシャン First Departure R
−休憩ー
6. バイオハザードシリーズ
7. NiGHTS into dreams…
8. ワイルドアームズ
9. アークザラッドII
10. 幻想水滸伝

 本イベントのメインステージのチケットは,TGMF特設サイトにて販売中。チケットは全部で5種類用意されており,2ステージとも鑑賞するのであれば通しチケットがお得だ。

・TGS2021 Special STAGE & TGS 25th Anniversary STAGE 2STAGE通し+特典付き 8250円(税込)

・TGS2021 Special STAGE 特典付き 4950円(税込)
・TGS2021 Special STAGE 特典無し 3850円(税込)

・TGS 25th Anniversary STAGE 特典付き 4950円(税込)
・TGS 25th Anniversary STAGE 特典無し 3850円(税込)

 特典は「デジタルパンフレット」と「各ステージをゲーム映像で楽しめるスペシャル映像」(一部タイトルを除く),「Thumva STAGE(有志音楽団体によるミニコンサート)の一部配信」視聴権の三つ。
 TGMFのアーカイブは10月30日まで繰り返し視聴可能なので,特典付きを選べばオーケストラの映像とゲーム映像を交互に鑑賞するなんてこともできる。ともあれ今年の10月は,ゲーム音楽を楽しむ1か月にしたいところだ。

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 なお現在,TGMF Amazon特設サイト上では,TGMFの開催を記念し,サイト来訪者限定のAmazon Music Unlimited 4か月無料体験キャンペーンが展開されている。Amazon Music Unlimitedは,新曲から名盤まで7500万曲以上が聴き放題となる定額性音楽配信サービス。9月21日からはTGMFで演奏される楽曲の一部で構成されたプレイリストが,毎日追加配信されているので,TGMF鑑賞前にチェックしておきたい。なお,こちらのキャンペーンは特設サイトにアクセスし,エントリーするだけで参加できるのでお見逃しなく。

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