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あの興奮の日々から36年。「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」の思い出を実機の画像とともに振り返る – GAME Watch

 今から36年前の1987年1月26日、エニックス(現:スクウェア・エニックス)から「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」(以下、「ドラクエII」)がファミリーコンピュータ向けタイトルとして発売された。

 本作はコマンド入力式RPGというジャンルをゲームファンの間に定着させた金字塔「ドラゴンクエスト」(1986年5月27日発売)の続編であり、それから約8カ月後という今ではちょっと考えられない早いスパンでの発売となった。

「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」。前作に続きコマンド入力式RPGの面白さをゲームファンに広く知らしめたタイトルだ

 前作から100年後の物語を描いた続編にして、マップの大幅拡大やパーティシステムの導入、新たな移動手段「船」の追加など、RPGとしての完成度が大幅に高まり、発売日から店頭に行列ができる大ヒットとなり、その売上はファミコン版だけで240万本にも及んだという。筆者もそのうちの1本を手にしたリアルタイムのプレーヤーであり、今回この周年企画の執筆に手を上げさせていただいた次第だ。「ドラクエII」発売当時の思い出話に少しだけお付き合いいただければ幸いだ。

発売日の1987年1月26日は平日の月曜日。にもかかわらず店頭には大行列ができ、会社や学校を休んで買いに行った人も!

 前作「ドラゴンクエスト」の興奮冷めやらない1986年10月、「週刊少年ジャンプ」の「ファミコン神拳奥義」の袋とじコーナーにて「ドラクエII」の発売が明らかにされた。この段階でパーティ制の導入やグラフィックスの向上、モンスターの種類が100種類(製品版では80種程度となった)いるなどの情報が発表され、筆者も含め前作に熱中したプレーヤーは大いに心が躍った。

 発売日1987年1月26日は月曜日であり、学生だった筆者は買いに行くことができなかったのだが、「週末に買えるだろう」とたかをくくっていた。その判断が間違いだったことに気づくのは数日後のことで、当日は店頭に長い行列ができ、同級生の何人かが学校を休んで買いに行ったという話も耳にしていて、実際に週末の店頭には「ドラクエII」の姿はどこにもなく、しばらく悶々とする日が続いた。

 その後無事購入することができたのだが、長い前置きの割にいつ頃にどうやって入手したのかはまったく覚えていなかったりする。同年4月に本作のラジオ特番がニッポン放送の「オールナイトニッポン」内で組まれていて、筆者はその番組をゲームクリアした段階で聴いていたので、2月か3月には入手していたのだと思う。

筆者自前の「ドラクエII」の思い出深いロムカセット。今回はこのカセットと当時にメモっていた復活の呪文を使って、ファミコン実機から画像を撮影している。ちなみに主人公の名前は、当時読んでいたとあるコミックの主人公にあやかって付けたと記憶している

 そんな大きな期待を込めてプレイした「ドラクエII」は、前作から何もかもが進化を遂げていた。ロゴと「II」の文字をあしらった盾が上下から現れる演出が施されたタイトル画面から、ゲーム画面の主人公をはじめとするキャラクターには上下左右を向くパターンが用意され、メニューのコマンドも8個から6個に減って遊びやすくなっているなど、触ってすぐに前作との違いを実感した。パーティシステムと新呪文の追加により戦闘時の戦略の幅が大きく広がり、モンスターも同様にパーティを組んで出現し手強くなっていた。

主人公のローレシアの王子がいる城に、大神官ハーゴンによりムーンブルクが襲撃された知らせが伝わるところから物語が始まる

キャラクターが向きを変えずに動く“カニ歩き”していた前作から、本作ではちゃんと移動する方向を向く。ゲームの見た目のリッチさが大幅に上がった

主人公は3人のパーティとなり、その能力も異なる。さらにモンスターも群れで現われる

 勇者ロトの血を引く3つの国の若者3人が集結し、世界を破滅させようとする大神官ハーゴンを倒すために旅に出る前作の100年後を描く物語は実にドラマチックで、それを盛り上げるサウンドに演出は筆者の特にお気に入りのポイントだ。

 主人公が3人揃うとメインBGMの「遙かなる旅路」が「果てしなき世界」へと変化するのは斬新だったし、前作の舞台のアレフガルドに足を踏み入れると「広野を行く」(「ドラゴンクエスト」フィールドBGM)が流れてきたことに鳥肌が立った。

 当時アイドルだった牧野アンナさんが歌ったタイアップソング「Love Song 探して」はゲーム冒頭の名前入れや復活の呪文入力画面で使われたが、ペルポイの町にいる「うたひめアンナ」に話しかけると、BGMが同曲に変わるのも粋な演出だ。この「ドラクエII」のサウンドは全体的に完成度が高く、シリーズのトップIIIに入ると個人的に思っている。

アレフガルドがワールドマップ内にあることは事前情報で知っていたが、まさか当時と同じBGMが流れるとは。今でもこの曲を聴くと鳥肌が立つ

アイドルソングとして発売された「Love Song 探して」は、’70年代ポップスも多数手がけていたすぎやまこういち氏の手腕が発揮された名曲だ


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