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上村建也氏,佐藤 豪氏,TECHNOuchi氏らがオールドゲームミュージックを熱く奏でた「Game Music Live Meeting vol.1」の模様をレポート

以下含め,写真提供:スミヤ所長氏
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 2022年5月8日,東京・秋葉原 Club Goodmanで,ライブ「Game Music Live Meeting vol.1」が開催された。

 このライブは,バンドサウンドで奏でるオールドゲームミュージックをフィーチャーしたもの。出演は,東亜プランで「究極タイガー」「ゼロウィング」などに携わった上村建也氏を中心とするU-Brand,セイブ開発で「雷電II」や「バイパーフェイズ1」などに携わった佐藤 豪氏が率いる佐藤豪バンド,KONAMIの「スペースマンボウ」「ミスティックウォリアーズ」などに携わったTECHNOuchi氏とゲーマートランペット奏者の林 沙希氏によるユニット・TECHNOuchi feat.林沙希といった3組だ。

U-Brand

 一番手のU-Brandは,旧メンバーのファラオ佐々木(gamsic.LZD)氏に替わるベーシストとして,O.T.K.のB/809こと菊地大輔氏を迎えた新編成で登場した。まずは「All Your Base Are Belong to Us」というボイスを含むオープニングSEから,「Fire Shark Distortion!!!」「HELLFIRE2015」「運命のDogyuun Magic」を立て続けに演奏する。

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Gt. 上村建也氏

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Key. 田中晋一氏

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Dr. 松本大輔氏

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Ba. 菊地大輔氏

 今回はバンド1組あたりの持ち時間が30分と短いため,U-BrandはMCを極力挟まずに次々と楽曲を披露した。中盤を飾ったのは,近年になって「EGRET II mini」や「究極タイガーヘリ」(PS4 / Nintendo Switch)などで改めて注目を集める「究極タイガー」から,「TSUGARU」「Break A Leg!」だ。

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 クライマックスはライブ初演奏となる「New Day for Me, and New Day for You 2021」と,おなじみの人気曲「達人を超えて王になれ」。徹頭徹尾ノリのいいシューティングゲームの楽曲で駆け抜ける,ジェットコースター的なステージを見せてくれた。

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■U-Blandセットリスト/出典タイトル
1. Fire Shark Distortion!!! / 鮫!鮫!鮫!
2. HELLFIRE2015 / ヘルファイアー
3. 運命のDogyuun Magic / Dogyuun!!
4. TSUGARU / 究極タイガー
5. Break A Leg! / 究極タイガー
6. New Day for Me, and New Day for You 2021 / ゼロウィング
7. 達人を超えて王となれ / TATSUJIN〜達人王

(C)TATSUJIN Co., Ltd.

佐藤豪バンド

 続いての佐藤豪バンドは,「文豪とアルケミスト」(BROWSER / iOS / Android)や「消滅都市」(iOS / Android)などの楽曲に演奏で参加した松原まり氏や,サクセスの鶴窪和志氏を交えた編成だ。セットリストは,「龍王殺しのプリンセス」「DANDELION FLUFF’S HILL」といったアレンジ曲やカバー曲を中心に,大所帯バンドならではの振り幅の広さを生かした構成となっていた。

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Ba. 佐藤 豪氏

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Dr. ぐー氏

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Gt. りょ〜氏

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EWI. アンドー氏

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Key. スミヤ所長氏

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Gt. はっち氏

 今回のセットリストで唯一,佐藤氏による作曲のナンバーが「E雀ハイスクール」「SAKURA BLOOMING」。HEAVY METAL RAIDENとの合同ライブなどでは激しい楽曲がセレクトされがちな佐藤豪バンドだが,こういったメロディアスな楽曲が演じられるのも,本ライブが“バンドサウンドで奏でるオールドゲームミュージック”を中心にするという,間口の広いコンセプトを掲げているからだろう。

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Vl. 松原まり氏

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Key. 鶴窪和志

 終盤には佐藤氏とTECHNOuchi氏が共に縁のあるメーカーの楽曲として,「A-JAX」「START」および「Command 770」と,「サンダークロス」「First Attack」が披露された。しかも演奏前に「A-JAX」ボス出現時のアラートが鳴らされ,「Command 770」ではオーケストラヒットに原曲と同じ音源が用いられ,「First Attack」の特徴的なピッチベンドがウインドシンセサイザーで再現されるなど,“いたれりつくせり”と言えるスタイルだ。

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■佐藤豪バンド with 松原まり・鶴窪和志セットリスト / 出典タイトル
1. 龍王殺しのプリンセス / 東方幻想麻雀
2. SAKURA BLOOMING / E雀ハイスクール
3. DANDELION FLUFF’S HILL / コットンロックンロール(コットン2再現ステージ)
4. START〜COMMAND 770 / A-JAX
5. First Attack / サンダークロス

(C)上海アリス幻楽団 (C)Mediascape Co.,Ltd. (C)D.N.A.Softwares
(C)有限会社セイブ開発
(C)SUCCESS (C)スタジオ最前線
(C)Konami Digital Entertainment

TECHNOuchi feat.林沙希 with 佐藤豪バンド・松原まり・鶴窪和志

 トリを務めたのは,TECHNOuchi氏とトランペッターの林 沙希氏。佐藤豪バンドおよび松原まり氏と鶴窪和志氏も演奏に参加した。

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Perc. TECHNOuchi氏

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Tp. 林 沙希氏

 前半で披露されたのは「TECHNOuchi feat.林沙希」名義の楽曲である,「コットンロックンロール」の「KINGNESS」と,「東方幻想麻雀」の「Tales of Far East Soul」。前者はポップさ,後者は渋さと,異なる角度からトランペットの持ち味が発揮された楽曲だ。

 後半はTECHNOuchi氏の往年の楽曲から,同氏にとって初の担当エンディング曲&初のサウンドトラック収録曲である「スペースマンボウ」「MEMOIRE」と,トランペットでのパワフルな生演奏が映える「パワプロクンポケットR」「ボス面5」が演じられた。ちなみに,TECHNOuchi氏がライブに出演するのは25年振りとのこと。同氏が使用した六角形のパッドを持つパーカッションはSIMMONSのアナログ電子ドラム・ SDS-5で,今回演奏されたどのナンバーよりも古い,1981年発売のビンテージ品だ。

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 最後に熱く演じられたのは,「パワプロ」シリーズや「プロスピ」シリーズなどのルーツと言えるX68000向けの野球ゲーム「生中継68」から「オープニング」だ。TECHNOuchi氏は同作に関して,FM音源の扱いを評価されてアーケードゲームの開発チームへ移動することになった,自身の転機を象徴するゲームであると語った。

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■TECHNOuchi feat.林沙希 with 佐藤豪バンド・松原まり・鶴窪和志 セットリスト / 出典タイトル
1. KINGNESS / コットンロックンロール(海腹川背モチーフステージ)
2. Tales of Far East Soul / 東方幻想麻雀(月虹市場のテーマ) 原曲:あの賑やかな市場は今どこに
3. MEMOIRE / スペースマンボウ(エンディング)
4. ボス面5 / パワプロクンポケットR(サイバーバルモード)
5. オープニング / 生中継68

(C)SUCCESS (C)スタジオ最前線
(C)上海アリス幻楽団 (C)Mediascape Co.,Ltd. (C)D.N.A.Softwares
(C)Konami Digital Entertainment

 終演後には,近隣の飲食店で一般参加可能な打ち上げが行われた。「Game Music Live Meeting」は,往年の名曲や熱の篭った演奏を楽しめるのはもちろんだが,それ以上に肩の力を抜いて楽しめるというところがユニークだ。公演名そのままだが,まさに“(ファン)ミーティング”の雰囲気となっている。

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 公演名に“vol.1”とあるように,「Game Music Live Meeting」は継続的な開催が念頭に置かれている。ゲームミュージックのマニアックなイベントは「内輪向け」指向になりがちな傾向は否めず,一見さんが踏み込み難くなりがちだ。しかし本イベントは「ディープながらフランク」といった印象なので,これまでゲームミュージックのライブなどに行ったことがない人でも馴染みやすいだろう。こういったライブが気になる人や,ゲーム音楽の世界に引き込みたい友達などがいたりする人は,佐藤氏のTwitterアカウントをフォローするなどして,“vol.2”に期待しよう。

 最後に,佐藤氏からいただいた読者へのメッセージを掲載して,締め括りとしたい。

 本ライブはオールドゲームミュージックを中心に演奏するイベントで,当時をリアルタイムで経験されてきた同世代の方や,オールドゲームミュージックの良さに魅了された若い世代の方が,一堂に会して楽しもうというコンセプトで行いました。同じものを好きなもの同士で集まったら楽しいよね!というのが発端です。

 出演クリエイター自身が手掛けた楽曲の演奏は勿論,機会があれば純粋に自分が好きだったり,影響受けた他社の楽曲なども演奏させていただいたりもしました。

 その他に大きな特色として,終演後は飲食店で歓談できる機会を設けました。ライブだけだと各自その場で楽しんで終わりですが,折角同じものを好きなもの同士集まったのだから語り合いましょう!というのが目的です。

 クリエイターと交流する機会でもありますし,来場者同士,見知らぬ相手でも話をして楽しめるのではないかと思いました。実際,さっきまで他人だった方々が楽しそうに盛り上がってたりして,企画してよかったなと思ってます。

 今回開催してみて,思った以上に楽しく過ごせたなという体験ができました。まだまだコロナ禍で油断はできませんが,今後も同様に継続してこのイベントを計画していきたいと考えています。

閉幕間際の記念撮影では,なぜかメロイックサインが瞬間的に流行った
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