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ここに1人のファンが感極まり、涙した。「ソードアート・オンライン -エクスクロニクル- Online Edition」先行体験レポート | Mogura VR

2022年11月6日――。それは作品内で描かれる「あの事件」の日。そう「SAO」の物語が駆動するまで残り1年を切った、2021年の11月。「ソードアート・オンライン -エクスクロニクル- Online Edition」と題したオンラインイベントが開催される。

「エクスクロニクル」は2019年〜2020年にかけて東京と京都で開催された、SAO刊行10周年記念イベントだ。会場ではアニメの資料展示や特別な映像を楽しむことができ、短い開催期間ながら50,000人以上の動員を記録。イベントのために書き下ろされたテーマソング「Till the End」も話題になった。

そんな「エクスクロニクル」がオンラインイベントとして復活する。それもただの「オンライン版」ではなく、展示内容やコンテンツを拡充した一大VRイベントとして。

本記事では、この「ソードアート・オンライン -エクスクロニクル- Online Edition」を先行体験してきた感想をお伝えする。展示会の見どころはもちろんのこと、1人のSAOファンとして感極まり、涙目になった部分も余さずレポートしていきたい。

これは展示会であっても、ただの「オンライン版」ではない

まず最初に断っておきたいのが、このイベントはいわゆる「過去に開催された展示会のオンライン版ではない」ということだ。

アニメの設定資料の展示や原作者インタビューがあり、作品の舞台を再現したエリアがあり、大迫力の4面映像を楽しむことができる。そういった「企画展」の部分は、たしかに過去にリアルで開催された展示会とほぼ同様と言えるかもしれない(※ただし新規展示も非常に多く、「企画展」としても大幅にボリュームアップしていることは間違いない)。

しかし同時に、この展示会で取り扱うのは「ソードアート・オンライン」である。バーチャル空間を舞台とした人気タイトルであり、海外にもファンが多く、人々の好奇心をVRの世界へと向けさせ、今なお注目を集めている。「もしもバーチャル世界で過ごせたら」「没入感の強いゲームで友達と遊べたら」といった夢を物語る作品であり、VRに関わる技術者や開発者のなかには本作に並々ならぬ影響を受けている人も少なくないと聞く。

そんな「バーチャル空間を舞台にした作品」の展示会が、実際に「バーチャル空間」で開催される――。とくれば、それがただの「展示会のオンライン版」で済まないことは想像に難くない。そう、このイベントは言わば、「『ソードアート・オンライン』の世界観を、作品の舞台である仮想空間に再現したコンテンツの最前線」なのだ。

充実の各種展示とSAO世界を再現した仮想空間は言わずもがな、VRの表現やギミックの部分でも細かなこだわりが見え、「VRコンテンツ」としても刺激的な体験ができる。過去にふれてきたVR作品のなかでも間違いなく記憶に残る、「SAO×VR」ならではの特別な体験が「エクスクロニクル」にはあった。

ついにあの場所に立てる! イベントのポータルエリア《はじまりの街》

今回の先行体験会では、10月末時点で実装されている「エクスクロニクル」のコンテンツを、ほぼ一通り体験できた。パソコンでVRの専用アプリケーションを起動し、いざリンクスタート。

4種類のアバターのなかから好みの姿を選んで最初に降り立つのが、おなじみの《はじまりの街》だ。ここはPCでもスマートフォンでも誰でも無料で訪れるポータルエリアとなっている。

SAO本編においてすべてが始まった街の広場であり、そこへVRで訪れる――。この時点ですでに、ファンにとっては特別な体験と言えるのではないだろうか。訪れたユーザーは音声通話とジェスチャーで交流することもできるため、開催期間中は興奮気味に話すSAOファンの姿がそこかしこで見られるかもしれない。

明るい音楽が流れる広場には、ライブ配信や作品映像が流れる大きなメインモニターや、物販情報をチェックできる掲示板も設置されており、まるでお祭りのような雰囲気が漂っている。イベントのキービジュアルが配置されている場所はフォトスポットとなっていて、カメラを起動して記念撮影も可能だ。

広場には4つの転移門があり、近寄ると目の前にユイが登場。転移門の先がどういったエリアになっているのかをそれぞれ教えてくれる。

また、このエリア内でも特に目を引くのが、広場中央に設置された「剣士の碑」だ。この大きな石碑には、後述する体験型コンテンツのひとつ《ボス攻略戦》にて、《ザ・スカルリーパー》を撃破したユーザーの名前が最大100人まで記載される。ボス攻略戦は無料エリアとなっているため、ぜひVR機器を持っている友達を連れてきてチャレンジしてみてほしい。

ちなみにこの《はじまりの街》は、2020年12月に開催されたVRイベント「ソードアート・オンライン Synthesis -The Period of Alicization Project-」に際して、VRChat上で公開されていたワールドを元にしているらしい。VRChat版のワールドは筆者も自分のPCから訪れていたので、不思議な懐かしさを感じつつ、同時に、全体的に賑やかになっているような印象も受けて興奮させられた。

本イベントを隅々まで楽しみたい人は、各エリアのどこかに隠されている「宝箱」も探してみてほしい。宝箱を見つけて、開くとクイズラリーに参加できる。クイズラリーでは開催期間ごとに異なる特典が用意されており、特別な壁紙を入手できるそうだ。

「ソードアート・オンライン」 VRChatで特別イベントが開催! | Mogura VR

「ソードアート・オンライン」 VRChatで特別イベントが開催! | Mogura VR

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《アインクラッド》にはアニメ設定資料集がズラリ

転移門を通って次に訪れたのは、《鋼鉄城》のエリア。SAO本編の最初の舞台となった仮想世界《アインクラッド》、その場所だ。

と言っても転移した瞬間に鋼鉄城の内部にいるわけではなく、遠くに見える城へ向かって滑車を使って突入する形になっている。滑車に近づくと、再び目の前にユイが登場。このエリアの概要について解説してくれた。

ユイは本イベントにおける「音声ガイド」の役割も果たしており、有料エリアでは展示物について詳しく説明してくれる。展示エリアでは常にユーザーの傍らを飛んで追いかけてきてくれるため、展示エリアでは至福の時間を過ごせるだろう。

では、いざ滑車に乗って《アインクラッド》へ! 両手で掴むと途端に動き出し、爽快感のあるスピードで鋼鉄城へと近づいていく。片手を離しても落ちることはなく、白い雲を突き抜けながらぐんぐんと接近。大きな雲に突入して目の前がホワイトアウトした――次の瞬間、そこはもう《アインクラッド》の内部だった。

ただし本編のようなファンタジー空間が広がっているわけではなく、内部はあくまでも「《鋼鉄城》の外観をモチーフにした展示エリア」となっているらしい。展示エリアは縦4層に分かれており、それぞれの層でシリーズごとのアニメ資料が展示されている(※設定資料は撮影禁止)。

この展示内容が、想像以上に充実していて驚かされた。アニメの絵コンテ・設定資料・イメージボード・武器モデルなどが各シリーズごとに展示されており、原作者・川原礫先生のロングインタビューをベースにした解説も掲載。たくさんの資料を眺めながら、SAOの物語の軌跡を追うことができる。

展示物はただ壁面に並べられているだけではなく「視線を向けた先の展示物が拡大表示される」というギミックもあり、快適に鑑賞できるのも嬉しいポイント。中には「視線を向けるとセル画が動く」箇所もあり、再生ボタンを押す必要なくサクサク動画展示を楽しめる。

他方では、この空間自体にも複数の工夫が施されており、エリアを訪れる際にはその表現やギミックにも注目してほしい。

たとえば音楽。各階層ごとに異なるBGMが設定されているらしく(おそらくは展示内容と連動?)、SAOの世界観に浸りながらの鑑賞が可能だ。音声ガイドとして解説をしてくれるユイの存在もあり、目だけでなく「耳」でも飽きさせない展示になっている


また、4層に上がると周囲が薄暗くなり、展示物がほのかに発光した状態で浮かび上がった幻想的な空間が出現する。4層の中央には「インスタレーションエリア」と呼ばれる空間があり、中に入ると、自分の周囲360度を回る資料をじっくりと眺められる。物語の舞台となった場所の美術ボードや、魅力的なキャラクターたちの設定資料が視界いっぱいを埋め尽くして流れる様子は、とにかく「壮観」の一言だった。

各階層を行き来する手段としては、手回しエレベーター、ロープ、クライミングの3つのギミックが用意されており、それぞれちょっとしたアクションが必要だ。

一番簡単な方法はエレベーターで、昇降機に乗ってハンドルを回すだけで上から下まで移動できる。ロープは両手のコントローラーを使って、リアルの「登り棒」の要領で登る形。クライミングはいわゆる「ボルダリング」の壁が設置されていて、カラフルな出っ張りを掴んで登る……のだが、これがなかなか難しい。

VRChatのクライミングワールドで鍛えた自分には簡単かと思いきや、ルートを考えずに登り始めたら途中で「むり!」と音を上げてしまった(やはり安定のエレベーター……文明の利器……)。

アリシゼーション編の資料を鑑賞できる《研究施設》


続いて訪れたのは、アリシゼーション編で登場した《ラース》《研究施設》

エリアに入って先へ進むとサイバーなエフェクトが上下左右を飛び交う通路があり、菊岡誠二郎のナレーションが出迎えてくれる。この通路は「エクスクロニクル」のリアル会場のものをVRでよりリッチに再現したものなのだとか。壁面にはアリシゼーション編とWar of Underworld編の解説文が掲示されており、近づくと映像が自動で再生されるようになっている。

通路を抜けると、本編でも登場した《オーシャン・タートル》の船内、核融合炉を模した展示エリア。1階にアリシゼーション編、2階にWoU編の資料が展示されている。

まず目に入るのが、エリア中央の空中に浮かぶ、無数の光によって形作られた球体。とは言っても常に球体を維持してはおらず、色も形状も複雑に変化する光のパーティクルだ。「どこかで見たような……?」と首を傾げつつ思わず見惚れていたところ、説明によると「アニメに登場した《フラクトライト》の表現を立体化したもの」とのことらしい。

「アニメの資料が展示されているエリア」という意味では《鋼鉄城》と同様だが、このエリアの見どころは2階にある。というのも、「エクスクロニクル」の展示会がリアルで開催されていた時期はちょうどアリシゼーション編の放送中で、WoU編は未放送。つまり、「ここで見られるWoU編の資料は、本イベントが初出しの新規展示になる」のだ。

そんな新規展示のなかでも特に見てほしいと感じたのが、「撮影処理」の映像だ。A-1 Picturesの撮影監督が、撮影効果における処理のビフォーアフターがひと目でわかる動画をこの展示会のために用意してくれたのだそう。

撮影処理と言えば、アニメの放送中にも脇顯太朗氏のツイートが話題になっていたが、これを映像で、しかも複数のシーンで比較して見ることができるわけだ。

また、このエリアには本編で登場した3つの武器、《青薔薇の剣》《金木犀の剣》《夜空の剣》の3Dモデル展示もあり、手に持って振り回すとエフェクトが発生するようになっている。ちなみにこれらの武器は、聞くところによれば「持って眺める」だけの展示物ではなく、別の場所で「使う」こともできるのだとか……?

極上の4面映像に思わず感涙……《地下迷宮》

3つ目の展示エリアとして訪れたのは、《地下迷宮》

入り組んだ構造のダンジョンとなっており、広い空間にアインクラッド編〜WoU編の場面写が展示されている。エリアに入ってすぐに目に入る、各編のキービジュアルがまとめて並べられたウェルカムボードも必見だ。


各編の場面写を振り返りながら迷宮を探索していくと、やがて「川原礫コーナー」にたどり着く。この展示では、イベント開催にあたって行われた原作者・川原礫先生へのロングインタビューのなかから、特に川原先生の私的な話を抜粋。SAO執筆に至るまでの経緯、そして茅場晶彦/ヒースクリフ/ゲームマスターと川原先生との相似点などがまとめられた、ファン必読の展示となっている。体験会ではじっくり読めなかったので、個人的にも必ずチェックしたいポイントだ。

その次の通路には「ネガティブエリア」と呼ばれる映像展示があり、過去に登場した敵キャラクターたちの「嫌なシーン」をピックアップしてまとめている。「なぜまとめた……!」と思わなくもないものの、今となっては懐かしいシーンやキャラクターも多い。見たのは結構前のはずなのに、強く印象に残っている映像や声優さんの演技にゾクゾクさせられた(アサダサンアサダサンアサダサン…)。

そして、広大なダンジョンの最奥部に用意された小部屋が、「この展示会のメインディッシュ」とも言われていたコンテンツ「4面映像」を見られる空間となっている。

ここで流れる映像それ自体は、リアルで開催された「エクスクロニクル」の「4面シアターエリア」で流れたものと同じらしい……のだが、そこはやはりVR。リアルでは再現不可能な奥行きのある演出や、空間に浮かび上がるパーティクル、体を突き抜けるエフェクトなどなど、仮想空間ならではの表現が盛りだくさん。そのあまりの臨場感と没入感に圧倒され、途中からは声を失うほどに入り込んでしまっていた。



なかでも印象的だったのが、アニメ1期14話の“ゲームクリア”後、キリトとアスナが茅場晶彦と言葉を交わすシーンだ。あの橙色に輝く雲海が画面から飛び出し、自分の足元にまで広がる光景は、アニメ本編以上に幻想的で、まるで本当に3人と同じ場所に立っているかのように感じられるほどだった。関係者の話によれば、戸松遥さんもあの雲海の景色にいたく感動していて、「ここに来れて私、幸せ」という旨のことを語っていたのだとか。

そのシーンですでに軽く涙目になっていたのだが、その後も休む間もなく押し寄せる映像に興奮させられっぱなしで、気持ちが高ぶりすぎて泣いてしまった。


選りすぐりのシーンをつなげた完成度の高い映像に、見事にシンクロした音楽とReoNaさんの歌声、さらに本編では見覚えのない、奥行きのある大迫力のアクションシーンなどもところどころで挿入されており(4面映像のためにCGで書き起こしたのだそう)、1秒たりとも目を離すことができない。

ネタバレになるので詳細はボカすが、映像終盤のとある場面、2つのシーンのつなぎ方と、ちょうどそこで盛り上がる曲展開があまりにもズルくて、完全に涙腺が決壊した。

「戸松遥さんも涙した」という、パワーアップした4面映像。このイベントのために書き下ろされた楽曲を聞きながら“黒の剣士”の旅の軌跡を辿ることができる、極上の体験となっている。ぜひとも音量も大きめに、没入できる環境を準備したうえで見てみてほしい。

仲間と協力して75層のボスを攻略せよ!《ボス攻略戦》

3つの展示エリアを経て最後に足を運んだのは、《ボス攻略戦》のエリア。

その名の通りボスモンスターと戦える体験型コンテンツであり、SAO本編においても象徴的なボスである《ザ・スカルリーパー》と対峙することになる。このエリアは《はじまりの街》と同じく無料エリアなので、有料チケットを買っていない人でもボスに挑戦できるそうだ。


《はじまりの街》から転移した先は武器庫となっているので、まずは使う武器を選択。剣・斧・槍・ハンドガン・スナイパーライフルの計5種類から選べる。試し斬りと試し撃ちができる空間もあるので、いろいろ試しながら使いやすい武器を探してみよう。

武器庫には仲間を呼ぶための召集ボタンが設置されており、他のエリアにいるユーザーを呼ぶこともできるそうだ。

招待メッセージを受信したユーザーは、許可すると瞬時に武器庫に転移させられる(もちろん拒否することも可能)。一度に同じインスタンスに入れるのは最大で20人までで、ボス部屋に入って戦闘が始まると、途中参戦することはできない――という、まさしくMMORPGのようなシステムになっており、ワクワクさせられずにはいられない。

今回はダメもとでソロで挑戦することになった。

「SAOでボス部屋に単騎突入とか、自殺志願者なのでは?」と思いつつ部屋に入ると、まさにアニメ本編の戦闘シーンでも流れた曲にBGMが変化し、扉が閉まり、上空からスカルリーパーが襲来。着地地点にいたモブ2人が一撃で薙ぎ払われるという、アニメ第1期13話の展開がそのまま目の前で再現され、思わず叫ぶ筆者。スカルリーパーと自分の近くにそれぞれHPが表示され、いざ、戦闘開始。

右手に剣を、左手にライフルを持って(冷静に考えるとおかしい)果敢に立ち向かうも、やはり相手の動きが速い速い。回避行動も取れず、とりあえず剣を振り回して当ててみるも、ほとんど減らないHPを見て絶望する。「頭を狙うといいです!」という助言に従って斬りかかろうとするも、間髪を入れず大振りの一撃を喰らい、無慈悲にも浮かび上がる「You are dead」の文字。そして気づくと、次の瞬間には《はじまりの街》の広場に立っていたのだった。よかった……ナーヴギアじゃなくて……。

このように敗北すると強制送還されるが、見事に撃破した場合は《はじまりの街》とは別の、討伐メンバーのみの名前が書かれた「剣士の碑」がある部屋へと転送されるそうだ。勝者のみが訪れることのできる特別な空間であり、開発者も「撃破報告を楽しみにしております!」と語っていた。

ちなみに攻略法としては、「大勢で挑む」のは当然として、「有料エリアの武器を持ってくる」という離れ技があるらしい。有料エリアで手に持てるエリュシデータやヘカートはエフェクトが派手なだけでなく、「実は有料エリアの展示物の武器のほうがダメージ量が多くて強い」のだそうだ。

VR環境がなくてもOK! スマートフォン・PC会場

以上のように見どころの多いVR版「エクスクロニクル」だが、より大勢のSAOファンに体験してもらうために、スマートフォンとPCでアクセス可能な会場も用意されている。

VR会場のように複数人で回ることはできないものの、同じようにバーチャル空間に再現された《はじまりの街》にアクセスできるほか、チケットを購入すれば3つの有料エリアの展示も鑑賞できる。専用アプリなどはなく、Webブラウザからすぐに体験できるのもスマホ・PC会場の特徴だ。


展示物は拡大して表示できるほか、会場内を流れる音楽や、ユイによる音声ガイドを聞ける点もVR会場と同じ。とにかく展示物の多いイベントなので、VRだろうとスマホ・PCだろうと、3つのエリアを巡って鑑賞するだけでもかなりの見ごたえがあるはずだ。ただし《ボス攻略戦》については、残念ながらスマホ・PC版では体験ができない。

逆にVR会場にはない特徴として、スマホ・PC会場には「コメント機能」が実装されている点が挙げられる。この機能によって、来場者は個々の展示物にコメントを書き込んで残し、他のユーザーと感想を共有することができる。これもまた、リアルの展示会にはない、バーチャル空間ならではのギミックと言えるだろう。

また、スマホを差し込むタイプのVRゴーグルが手元にあれば、それを使って立体感のある会場を巡ったり、4面映像を見たりすることもできるそうだ。

大勢の「SAO」という作品へのアツい思いが結実している

以上が、今回体験させていただいた「ソードアート・オンライン -エクスクロニクル- Online Edition」の全貌だ。とはいえまだ開発・調整中の部分もあり、さらには今後公開予定の情報もあるらしいので、続報を楽しみにしてほしい。

1人のSAOファンが実際に体験した正直な感想としては、「見どころしかなかった」というのが嘘偽りない本音だ。

やはり《はじまりの街》に立つとテンションが上がらざるを得なかったし、展示エリアもそれだけで何時間も潰せそうなボリュームだった。スカルリーパーにリベンジしたい気持ちもあるし、開催期間中はボス攻略やRTAでSNSが盛り上がりそうな予感もある。そして何と言っても、4面映像は何回も、何十回でも見たい。

そもそも本記事の前半でも書いたように、「ソードアート・オンライン」という作品と「VR」はとてつもなく親和性が高い。本イベントのプロデューサーによれば、「他の作品でVRイベントを開催する場合は、まずお客さんに『VRとはどういうものか』を説明する必要がある」のだが「SAOの場合は、詳しく説明しなくてもファンの方々に一瞬で伝わる」のだそうだ。

また、イベント内容とは直接的な関係はないかもしれないが、今回の体験会で印象的に感じられたこととして、この「ソードアート・オンライン」というコンテンツに向き合う人たちの姿が挙げられる。

VR会場を案内してくれた担当者さんをはじめ現場で仕事をしている方々の誰もが楽しそうに、目を輝かせながら、本作の魅力と仮想空間の楽しみ方を教えてくれる、アツく語ってくれる姿が、本当に素敵に感じられた。

実際、長く続いているシリーズということもあって、この作品に深い思い入れを持っているスタッフは本当に多いのだそう。「今回のイベントは制作側の総決算でもあるので、関係者一同、この展覧会自体をすごく大事にしている」との話もあり、ちょっとした説明の節々からすらも熱を感じる体験会だった。そこで受け取った熱量を、1人のSAOファンとして、この記事を通してお伝えできていればいいな、と思う。

ナーヴギアやアミュスフィア、オーグマーのようなインターフェースはまだ実現と製品化に至ってはいないものの、「ソードアート・オンライン」の世界とゲームが本当に仮想空間で楽しめるようになる日は、意外に遠くないのではないか――。そう思わされるほど、多くの人がSAOという作品に魅了され、あの鋼鉄城を目指していることを強く実感した体験会だった。

「ソードアート・オンライン -エクスクロニクル- Online Edition」は、いよいよ今月、11月20日(土)〜12月7日(火)にかけて開催される。コアなファンはもちろん、少しでもSAOという作品にふれたことのある人なら、まず間違いなく楽しめるイベントとなっているはずだ。

『ソードアート・オンライン -エクスクロニクル- Online Edition』開催概要

・開催期間:2021/11/20(土)~2021/12/7(火)
・開催場所:オンライン
・チケット代/スマートフォン・PC会場:1,800円(税込)~
・チケット代/VR会場:2,300円(税込)~

主催:株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ
協賛:ソニーグループ株式会社
協力:SAO-P Project

公式HP:https://2021.sao-ex-chronicle.com
公式Twitter:@SAO_EXCHRONICLE
公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC78x9xUNPs6xQQ7ZmZzY4eg

※有料展示エリアでのキャプチャ画像の転載は禁止されています。記事中の写真や画像は主催者の許可を得て取得しています。

(C)2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project

執筆:けいろー


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